口で言うのは簡単、実践するのは難しい

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『この曲が舞台で完璧に弾けたら、死んでもいいと思っている、そういう気持ちで舞台に立っている』

なんて、ほかの生徒さんに言う、男性がいました。

この方、本気なんだな、素晴らしい、と素直に思いました。

また、ある方は、『あと10年演奏できるうち(若いうち)に、精一杯人を楽しませたい』と、

演奏を披露することに熱意を持って語っている女性、

でも、この方たち、言っている事と、やっていることが、
反比例しています。

・練習しない→毎日が日曜だと言うのなら、発表が迫っているんだし、この2小節だけ、毎日100回!!
と厳しく言っても、ぼけてるから無理、気力が出ない、と、言い訳ばかり。

・人に楽しんでもらえるには、演奏力をもう少し付けて欲しいのに、
簡単な譜に直してもらう事ばかりにお金をかける。

よく声楽の先生も困り果て、愚痴をこぼしていますが、

皆に聞いてもらって喜んでほしい!!という割には、タバコをやめない。
息が続かない、どんなに指導しても、声が前にいま一歩出てこない。
声につやが出てこない、たぶんぜったいタバコのせいだよね、と。

いくらお手軽に、ドレスや髪形に力を入れても、ある程度の最低ラインの演奏力がないと、
ドレスだけド派手で、とてもちぐはぐにみえて、わたしはハラハラして見ていられないのですが、

趣味なんだから、普段着れないド派手なドレス着て、それが生きがいなんだから、いいんだよ。
放っておく、という先生もいます。


ある程度、ビジネスとして、大人の人は気持ちよくレッスンできればそれでよいのか、
割り切れないところが、わたしの中ではいまだにあります。

演奏力はまだ、ちょっと難しいところもあるけれど、
せめて曲と、雰囲気の合ったドレスにする、
エレガントに、謙虚に、それでいてリラックスして演奏する。(難しいか・・・
)
会場の広さに合ったドレスを着用する、

演奏用ドレスにもTPOがあります。

イヤリングだけにするのか、ネックレスとフルセットで付けるのか、
胸元のデザインとの兼ね合い、
すその丈と、ヒールの高さ、
アップヘアにするか、ハーフアップにするか、

鏡に映して、客観的にみることが大切です。

言ったり、批判することは簡単、誰にでもできますが、

ご自分の演奏姿、演奏した音を、動画で確認することも大切です。

大体、この演奏が素晴らしい、という聞くお耳をお持ちの方が多いので、
そのお耳で、自分の演奏をしっかり聞くのです。

辛い作業かもしれませんが、人を喜ばせたいのなら、そこまでやっていかねばなりません。

一度本番で弾いたらもう忘れる、いいです!
なんて言われると、やはり、冒頭の言葉は、いってみただけだったのね。。。。

と、毎回悲しくなります。

言うのは3秒、やるのは3年、ダイエットと同じような気がしてきました。

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